苦悩のひとこと。（←？）

「きよはどうして怒ってばっかりなの？」
って香乃に言われた。

仕方ないじゃない。
優しく言ってると、何度言ったって
香乃も裕太も言う事をきいてくれないんだから。


今日も、クーラーが付いてて程よい涼しさになっていた部屋で
裕太が私の真横で扇風機を「強」でつけたので、
（香乃のおけいこ用のプリントも広げてたし、）
「消してね。イタズラもしちゃダメだよ〜」
と優しく言った（つもり）。

でもそう言ってちょっと目を離した隙に、裕太は
「強」にしたままの扇風機にうちわの棒を隙間から突っ込んで
扇風機の羽を1枚壊してくれた。

バキッ！　て音がして振り向いたら、
驚いた顔をしてこっちを見る裕太。
「ごめんなさい」
って言ったってもう遅いじゃん。
壊れたものは元に戻らないんだから。


香乃にしたって同じ。
優しく言ってるうちは聞く耳を持ってくれない。
1発で「ダメ」な事を判ってもらう時には、
最初からテンションを最高潮に持っていかないと、
耳から耳へと通り抜けてしまうらしい。

香乃と裕太のケンカの始まりそうな時も、
優しく言ったって聞きやしない。
なのでオオゴトになる前に怒る。
（どっちかが泣いたら、フォローもまた大変だしね…）

それが1番手っ取り早い方法だと思うのは、ダメ親？


確かに、私が1番怒ってる。
だって、他には誰も怒らないんだもの。

ダンナも、ダンナの両親も、怒った後に香乃や裕太に
冷たくされるのが嫌みたいで、怒らない。

なので、2人とも私以外の大人に怒られるのが余計に
ショックに感じるらしく、怒られた後はしばらくの間
口をきく事も、そばに行く事もしない。

その悪循環。


だから、私が頑張ってるのよ。
怒らないですめば、それに越した事はないんだから。ε=(´。｀)